豚本来の 能力に賭けましょう。

2005年最初のコラムをアップさせていただきます。

去年から 考えていたことですが、「豚は、水を飲むものだとは思うな」

「豚は餌を食べるものとは思うな」という 韓国の養豚コンサルタント 安基洪 氏の言葉が、耳に付いて離れません。

私達は、何年も豚を飼っていると、ついつい、豚が優秀な頭とデリケートな感情を持った動物であるという基本を忘れ、人間の与えた環境に反応するだけと思い込んでいなかったでしょうか?

昨年からの「太鼓腹作戦」の成果は、改めて答えは現場にあり 豚は現場に適応しようとする、大いなる能力をもつものとの 認識をたかめてくれました。

この写真は、昨年10月の中越地震で、被災し豚舎は、半壊、水、餌の止まった 真っ暗な分娩舎で 生き抜いた仔豚たちの写真です。

分娩柵もなく、暖房も切れた中、身を寄せ合い、固まりあいながら 厳しい環境を自力で生き抜きました。

この仔豚たちに比べれば、私達の努力はまだまだ、不十分といえます。

仔豚達は、ちらばり、口の空いたビニール袋の中が、暖かいことに気がついたようです。

身を寄せ合い包まりあうことで、厳しい 寒さに耐えていました。

水もバケツからの給水で十分では、ありませんでしたが、次の離乳舎にいけるぐらい、大きくなつていきました。

大きさの違う中豚、仔豚も、壊れた豚舎の中では、喧嘩することも無く

助け合って、豚舎の復旧をまっていました。

豚から元気をもらい?

この長岡の養豚家も一度は経営をあきらめかけましたが、再び、農場の再建に力を尽くす決意をかたってくれました。