野積み 素掘り と 圃場還元の境目

 

平成16年 10月から家畜糞尿の「野積み 素掘り」が 全面禁止になります。

これに対して、どうせ できないから 暫定的に処理が認められる。あるいは、先延ばしになる 罰金を払えばいいのでは、 等々 さまざまな、意見が出ています。

しかし、全体の雰囲気からすると 先延ばしはまず無く かなりの厳しい規制が行われるようです。

この法律が施行され時、問題になるのは、有機質(糞尿)の耕地への還元と 投棄との線引きです。これは、特に素掘りの場合の地下水汚染ともふかくかかわります。

一つの見解として、土壌微生物の生息する地表から60cm以内で有機物が混ざるなら、還元、土壌菌のほとんど生育しない地表60cm以下に投棄される場合は、素掘りとなるという見方です。

有機質は、土壌の無数の微生物に利用分解されはじめて 生物のリサイクルの輪に取り込まれます。この範囲は、極めて薄い地表の表土の範囲です。意外に地表深く埋設されたものは、腐りません。反対に豊かな土壌菌のいつぱいつまつた地表の土を有機物にふりかけてやることで、急速に分解 発酵がすすむことが 知られています。

放牧養豚でも、この地表60cm以内での圃場還元を基本にしています。



今年の冬は、雨が多かったせいか、どうしても、放牧場にしている部分のぬかるみが、多く見られました。これらは、

長くても、2月以内に還元されることでリサイクルの環に入ります

移動終了後は、起耕されます。

その場合、ロータリによる鍬起こしよりも、プラウを使った方が、より効率的です。

寝床に使われた、乾燥牧草も

鍬込まれ、すぐに分解し豊かな土をつくります。

 

鋤きこまれた耕地にはa牧草のタネが撒かれすぐに、緑にもどります。