子豚の丸焼きの正しい?食べ方



 「子豚の丸焼き」というと、おもわず舌舐めずりをする方も多いかもしれません。しかし、想像だけで、実際食べたことある人は意外と少ないようです。それは、食文化で、子豚を料理して食べるという伝統が伝わらなかったせいかもしれません。

 それでも、以前に勤務した養豚場では、中華料理専門店からの依頼で、10kg位の子豚を生体で木箱に入れて出荷したことがありました。

 日本では、食肉検査が厳密におこなわれていますので、子豚でも食肉にする場合は、屠畜場で、処理の上 衛生検査を受けねばなりません。こうなると高くなるので、意外ですが、海外から食肉用に処理した形で輸入されているという、話を聞きました。

 このたび、タイで畜産機材展を見る機会がありました。その折、地元の料理店で子豚の丸焼きがメニューにあったのでトライしてみました。

 タイでは、特別メニューではなく、通常の野菜イタメを出すような感覚で、作られ、販売されているようです。




 子豚は、5kgぐらいで、アジの開きのように、半割にされ、顔足、尾は、そのまま残っています。

 表面の皮膚は、毛がそられた状態でカリカリになるまで焼かれ短冊形の切れ目が入っています



 この短冊形の皮を、特製ソースにつけて食べます。味は、非常に脂っこい厚手のポテトチップスという感じでした。

 皮を食べると、こぶたは、再び厨房に持っていかれ、ザクザクに切られその肉は、足とともに炒められます。しかし、脂肪分は無く全然おいしくなく、肉も堅かったです。