Never forget Water ! 水を忘れるな!


1年以上コラムをさぼっていましたが、また 再開したいとおもいます。

養豚場をまわっていると、水に対する関心が、薄いことが気になります。ほとんどの養豚場では、井戸水、あるいは、沢、河川等からの汲み上げで、水源を確保していることと思います。日本は、降水量も多く、地下水も豊富なので、水には、不自由しないといわれてきました。

しかし、生活用水については、その水質の悪化が、年々問題になってきています。それ以上に、養豚密集地域での水質の悪化が問題となってきています。特に、表層の水がすぐ影響する地下20m程度の浅井戸の場合、汚染が進むケースが多いようです。このような場合、まず表れるのは、子豚の下痢が薬剤を使っても、なかなか止まらないことです。また、肉豚、種豚にも、成長の低下、嘔吐、下痢などが起こります。

原因は、地表からの大腸菌の侵入、糞尿の散布から出る汚水からの窒素分=硝酸態窒素の流入により、その濃度が上昇することなどが原因として挙げられます。
豚は、水を飲んで、餌を食べます。そして、水を最も重要な餌として挙げている学者さえいます。

水の試験は、人間の保健所に持っていけば、簡単にしてくれます。病気で悩んでいるとき、こんなところから、アプローチしてみてはいかがでしょうか?