新答えは現場にある。

 

お産と胎児

 

一般に、3〜5産目までは、分娩予定日よりも、早く生まれる傾向がある。

反対に初産豚や高産歴の種雌豚は、予定日よりも遅れる傾向があります。

これは、お腹の中の、胎児の成長によりお産の時期が決まるからです。

つまり、お腹の中の子数も多く、その総体重も多くなると、早く生まれるように、ホルモンの分泌が促され、結果として分娩が早まるのです。

したがって、成績の良い3〜5産目は、自然とお産が早まるのです。

この例から考えると、お腹のふくらみが、大きい妊娠豚には、特に注意を払う必要があります。現場では、ともすると、分娩予定のギリギリに妊娠豚を導入しなければならない事態が生まれます。

その時は、この事例を思い出し、順番を決めるのが良いでしょう。

また、おなかの中の胎児が、元気で、大きくなっていれば、早く生まれようとします。反対に死産、ミイラ化で小さくなっていれば、数は、出てもお産は、遅くなります。