豚を観るシリーズ 2

 

群管理(グループ)での豚のみかた。

 

管理頭数が多くなれば、管理も個別管理から豚舎 豚房中心の管理にならざるえません。サの場合の豚の観察のポイントは

      温度(豚の感じている体感温度)

      湿度

      換気の具合

      臭い

      豚の動き

      餌の喰い方

      人間に対する反応

      眼や 呼吸で感じたアンモニアのレベル

      床に撒いたオガ粉 モミ等の敷料の具合と、汚水の量

 

ちょっとしただけでも、これだけあげられます。このように、数多くあるチェック項目を観るときには、それなりのテクニックとやり方があります。

まず、原則は、 いつも豚の目線=ピッグレベルで観察するということ。

例えば、特に冬の豚舎で多いのですが、管理者が温度、湿度を感じる、人間の頭部分と、豚の飼養されている、床付近では、温度差が5〜10度近くなることがあります。

また、特に、糞尿混合の溜め込み式のピットに多いのですが、豚にとって有害な重いガスは、ピットの汚水面に沿いだいたい、10〜20cmの層になつて、滞留しやすくなります。同様に湿り気のある高湿度の空気も換気が適切でない場合は、下部に溜まりやすくなります。このようなときは、豚は、寒さでは、重なるなり、空気の悪化などには、呼吸を早めるなりして動きで示す場合が多く観られます。

これらの、チェックをするときは、豚を漫然と観るのではなく、豚房内の豚を1頭1頭指さしながら数を数え観察の密度を濃くする習慣をつけることが、病気の豚を発見する時と同様に有効なテクニックとして使えます。