農林水産省が豚熱=豚コレラに対する清浄化の方針=ロードマップを発表
我々が5年前から主張してきたことがようやく方針として示される
農林水産省は重い腰を上げ、2025年4月、豚熱=豚コレラの日本国内清浄化のための3つの方針を清浄化のためのロードマップとして公表しました。
背景にあるのは、最近の99例目の豚熱発生。殺処分の累計頭数42万頭、そのほとんどの発生が豚熱ワクチン接種済みの豚群で、発生農場の多くが衛生基準をかなり守ってきたことです。
衛生基準を守らない、ワクチンの打ち方が悪いというようなこれまでの主張は、野外感染のイノシシとワクチン接種済みで感染した飼養豚との区別ができない、50年以上も前に作られた日本発の生化学的ワクチンでは清浄化は無理であることを自ら告白したようなものです。つまり効きが悪く、マーカーワクチンでもないので国際獣疫事務局(WOAH、旧OIE)により策定された清浄化の証明はできないのです。
このたび公表されたロードマップは:
1 豚熱マーカーワクチンの開発とその使用による野外感染との判別による清浄化
2 これまでのワクチン接種済み豚群に対する機械的殺処分方法の是非の検討
3 野生イノシシの感染状態を考えての撲滅の検討
これらの3点はいずれも、ピッグスペシャリスト 山下哲生がこのホームページの中で5年前から、韓国や世界の状況を伝えながら度々述べてきたことです。また、日本畜産振興会の月刊「養豚の友」誌2025年6月号に「イノシシ殲滅と貧民救済 陶山訥庵に見る行政官の使命」との表題で執筆しております。
陶山訥庵については、同誌2023年8月・9月・10月号にも連載で執筆しております。
陶山訥庵の人生の指針の言葉 簡単ですがその意味するところは大きくなるばかりです。その至言は簡潔明瞭。「良いと思ったことは実行し、悪いと思ったことはしない」
|