養豚産業の血液 種豚の流通を分断する 豚熱ワクチン政策に異議あり!

マーカーワクチンの使用で豚熱ワクチン接種、非接種地域を問わない種豚、精液の流通の再開を!

種豚移動による血液の交流は、生産育種の基礎! 

現状では、養豚産業は衰退する一方! 

豚熱接種地域の種豚群に対するマーカーワクチンの接種で、非接種地域との生体、精液の流通を再開しよう!!

 豚コレラ=豚熱は、限りなく日本の養豚産業を疲弊させています。人に対するコロナウイルスによる感染が2020年から荒れ狂って、ワクチンの特例承認など、法規を超えた「特例」処置がコロナ禍を収束させるためにつぎつぎとうちだされています。同じウィルスによる感染症でも人に感染しない豚コレラ(豚熱)については、旧態依然とした、昔の枠組みで40数年前に開発されたクリスタルバイオワクチンの絶対化の話ばかりです。ひたすら感染が収まらないのは、衛生基準が完全に「守られていない」「ネズミ、野生動物、ネコ」など不確かなものが原因とされています。

 しかし、昨年12月宮城県で発生した2例の農場は、業界でも衛生管理のよい衛生管理でしられ東北でトップクラスの「優良農場」ここがダメならどうするといえるような管理のよい農場であつたといえます。また、ワクチンも指導どうりうたれていた豚達のところでの発生でしたケースでした。

 ワクチン接種地域の豚の流通は、生体、肉、種豚、子豚、精液を含め非接種への移動は厳しく禁止されています。これは、非接種地域で野性のイノシシ以外の感染を考えたときに、ウィルスに汚染された、残飯などの餌以外では、「ワクチンの打ちもらし」「抗体の上がらないで豚コレラに感染した生体の豚による感染」の予防とされています。現実に、非接種の九州、北海道への接種地域からのこれ等の移動はできません。

 OIEの衛生基準を照らし合わせると、接種地域から非接種地域への精液を含めた豚の移動で唯一可能なのは、マーカーワクチンを打つた豚の移動だとかんがえられます。

 マーカーワクチンは、EU,アメリカで公認され、韓国では、国内開発されたものが3年前から使用され、その効果と、ワクチンショックの無さで20%程度使用されています。さらに、経口ワクチンとして、アフリカ豚コレラ防除のため広く使われています。

 農林水産省は、2年前EU,アメリカで公認されたゾエステ社のマーカーワクチンをわずか4頭の試験で行い、ワクチン効果は十分にあるが、野外感染との識別(DIVA)は、結果不十分として、事実上マーカーワクチンの採用を認めませんでした。更に、韓国のマーカーワクチンについては、日本と基準が異なるとの理由で試験さえもしようとしていません。 

アフリカ豚コレラ発生下でも元気に生産を伸ばす韓国の養豚 マーカーワクチンは、防疫の大きな柱

 日本では、アフリカ豚コレラが侵入したらワクチンもないから廃業するという生産者の声が多く聞こえてきます。これは、今の日本の農水省を頂点とする家畜防疫体制では、感染を防ぎきれないとゆう「家畜衛生対策にたいするアキラメ」ではないでしょうか?

 韓国では、国内養豚農場で20199月に農場でのアフリカ豚コレラの初発をみて、昨年まで21例の発生を見ています。また、感染イノシシも、韓国全体の北部地域それも国土の1/3位にまで侵入が確認されています。この防疫に自主開発したマーカーワクチンの経口ワクチンが大きく貢献しています。野外で、捕獲、死亡したイノシシの抗体検査で、豚コレラの自然感染がないことを確認できるので、いまだ、野外イノシシからの豚コレラ感染が否定できるのでアフリカ豚コレラに集中した対策がとれています。

 ちなみに、感染防止対策として、屠畜場荷出入りした車輌、飼料搬送車などは、拠点拠点に設けられた、車輌ごと消毒できる大型ボックスコンテナで専門人員による消毒滅菌もおこなわれ、農場へのウィルス侵入をふせいでいるとゆうことです。(詳細は、www/pigjapan.com バックナンバー参照)

 現在韓国の母豚飼養数は、112万人口は日本の半分ですからその伸びは、日本をうわまわっています。農林水産省は、ドイツから経口ワクチンを輸入しこれの散布で野性イノシシの侵入、拡大をこころみたといつていますが、予算不足でほとんど効果をあげていなときいています。韓国の経口ワクチンは、コストはドイツの1/10ほどと聞いています。同じ予算で10倍散布できればかなり効果が上がると思われますが検討さえもしていません。
 

接種地域の種豚生産、AI精液供給農場の種豚群に、「豚熱」マーカーワクチンの使用を認め非接種地域への生体、精液の移出を認めよ!!

 まず、マーカーワクチンのDIVAに絞った試験を行いその効果実績に基づき 人間に対するコロナワクチンと同様の「特例承認」でこの使用を認め、接種地域の種豚への接種を進め非接種地帯への種豚流通を始めることを強く訴えます。すでに、豚熱ワクチンとしての効用は、認められているマーカーワクチンですがDIVAでたった4頭の試験で効果が「認められない」として使用がストップしています。

 非接種地域での飼養豚に対するマーカーワクチン、豚熱ワクチンの全面接種は、議論、抵抗があるところでもう少し時間がかかるところだと思います。

しかし、マーカーワクチンを接種地域の種豚、及び種豚群から生産される候補豚に限定すれば、現在使用されている接種数の5%以下で、非接種地域への移動は理論上「野外感染」と区別できるので可能だとおもいます。

 産業の発展の基礎には、それに携わる人々の使命感とやる気 創意工夫が不可欠です。現在の餌の高騰、豚肉相場の低迷 加えて打つ手の見えない豚熱の感染不安がやる気をそいでいます。すでに述べたようにマーカーワクチンとゆう武器があるのにこれを使わず問題を先送りする余裕はありません。ストップザ豚コレラ マーカーワクチンの使用で豚熱撲滅を達成しましょう。現状維持は、養豚産業をますます衰退させるだけです。