勝って 兜(カブト)の緒をしめて!
さらなる放牧の発展を目指しましょう!
放牧養豚に心を寄せ関心を持った人々の声で、2020年6月12日、農林水産省は飼養衛生管理基準(7月1日公布))から「放牧中止」の文言を削除しました。また、放牧を中断した場合、家畜を収容する「畜舎」の準備も、放牧の制限が出たときは、「簡易な施設、防鳥網」を準備するというふうに緩められました。
これまで農林水産省等の政策方針が、大きく変わることはありませんでした。パブリックコメントで広く意見を求めるとは言いつつも、これらは、「ガス抜き」とも言われ、反対意見も聞きましたという、”アリバイヅクリ”程度でした。ですから、関係者の間では、今回の政策の転換は非常な驚きをもって受け取られていました。
しかし、畜産関係者の問題として出された今回の「放牧中止」「畜舎」に対して、消費者、学識経験者、環境保護保全団体等の広い層から、これからの社会のあり方=生産増強中心の工場的生産から環境を壊さない循環社会をめざすべきだという視点に基づき強い反対運動が沸き上がったのです。これら、諸団体、諸個人との連合が、硬い農政の壁をやぶったといえます。
詳しくは、養豚関係者の専門誌「養豚の友9月号」(株式会社日本畜産振興会 TEL03-3379-3741)に、特集「放牧養豚の魅力に迫る!」として、4本ほど記事が掲載されています。
その中の1本に「放牧に関わる人々の力が行政の流れを変えた」というNPO日本放牧養豚研究会 山下哲生の記事が詳しくこの間の経緯を述べています。
放牧に関心が集まった今がもう一歩踏み出す最良の時期です。私たちも、これまで以上に情報の発信と啓発に努めたいと思います。
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